しかし、さまざまなメリットがある一方で、オンラインでの販売には特有の困難もあります。Weberのように人気の高い象徴的なブランドについては特にそうです。2017年後半までに、Weberのeコマースチームは、グリルカバーのオンライン販売収益が減少し、低品質または不良品のグリルカバーに関する否定的なレビューが増加していることに気付きました。
eコマースチームは偽造品の疑いがあると考え、さまざまなeコマースチャネルからテスト購入を実施した結果、Weberの商標が付いたグリルカバーの中には実際に偽造品があることを発見しました。
幸いなことにWeberは、偽造品の問題に全力で取り組んでいるAmazonとパートナーを組んでいました。
Weberはすぐに、Amazonの基本的なブランド保護プログラムである
Brand Registryに登録しました。Brand Registryに登録すると、ブランドの構築と保護に役立つさまざまなツールを利用できるようになります。ブランドが登録され、ブランド固有の情報が提供されると、Amazonは直ちにプロアクティブな保護措置を講じ、出品商品に関する権利侵害や、不正確なコンテンツの掲載を防止します。
Weberチームは、適切な商標をBrand Registryに登録し、引き続きテスト購入を実施しました。社内の製品担当者は偽造品の疑いがあると気付いた際、権利侵害の報告ツールを使ってAmazonに注意を呼びかけました。こうした取り組みによってすぐに良い結果が見られるようになりました。